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GT200
GT200という装置。爆発物を見つける事ができる装置ということで、2~3年前から導入され始めて兵士達が深南部で村々を検査するのに使われているそうなんですが、これが実は全く役に立たない物で、そのせいで多くの無関係の住民の身柄が拘束されている、という話。
Thai E-News: GT200 รหัสหายนะชายแดนใต้
現在まで毎日のように起きている深南部の爆破事件で使われている爆弾の多くには化学肥料の成分であるユリアが使われていると言われています。GT200はそのユリアを見つけられる、といううたい文句で治安部隊の兵士に大量に導入され続けている装置なんですが、これが実際には住人の日常の家財道具やら障害者、妊婦、子供、等何にでも反応してしまうんだそうで。ある時は、反応を示した箱を爆弾処理班が開けると中身はナプキンだったとか。
棒状のアンテナが付いていて手に持って使うんですが、「静電気の力でユリアに反応を示す」とかで、なんだかいかにも胡散臭いですね。ところが兵士はそんな装置の反応を根拠に多くの村々の住民の身柄を拘束しています。当然、住人の治安部隊に対する信用も無くなってきた、というわけです。
我々から見たらそんな胡散臭い装置でホイホイと爆弾が見つけられるなんてうまい話は無いだろうと思いますが、深南部ではいつ襲撃されるか、爆弾に吹き飛ばされるか分からないという極限状態であると考えるとこんな装置の反応を見て兵士が判断を下してしまうのも当然かもしれませんね。
この装置の導入にもどうせ汚職が絡んでいるんだと思いますが、「誰の責任か」という声が徐々に大きくなって来ているので、この先やがて導入経緯が解明される可能性も有るのかもしれません。
クロントイで爆弾
バンコクのあちこちの市場で毎年ある話が、
- 土地のオーナーが代わる。
- 商人が立ち退きを拒否して揉める。
- ギャング集団が来て店をぶっ壊しまくる。
- うやむやになって終了。
というパターンですが、今回はクロントイ(クローントーイ)市場が爆弾で吹っ飛ばされました。
抗議活動を展開中の市場関係者に向け爆弾、重傷2人を含む13人が負傷 – クローントゥーイで
この前日に市場の前を通ったんですが、以前は「再開発反対、立ち退き反対」の横断幕が大きく張ってあったのが、「この土地をどうしようと新オーナー次第だ」という横断幕に変わっていました。
南部はともかく、近頃はバンコクでも爆弾の使用が日常的になってきている気がします。爆弾は吹き飛ばす人を選ばないので非常に困るんですが。
最近TVで久々に官邸での連合集会を見たら、だいぶ勢いが衰えているように見えました。やはり爆弾で何度も何度も吹っ飛ばされた影響でしょうかね。誰にしたって爆弾で吹き飛ばされちゃあたまりませんし。
ピンポン爆弾?
昨日の強制排除の生中継では、足がちぎれた人の映像とかでびっくりしました。
ピンポン爆弾みたいなものが使われたんじゃないかという報道が有ったのを受けての警察の弁です。
กู้ภาพลักษณ์ ตร.โชว์ ‘ลูกเกลี้ยง’ เป็นแก๊สน้ำตาแบบขว้าง ไม่ใช่ ‘ระเบิดปิงปอง’
写真のピンポン球状のものが昨日警官が投げていたピンポンガス弾。
発表の内容はようするに、「我々が使ったのは爆弾じゃないよ、手投げ催涙ガス弾だよ」、ということだそうです。銃で打ち出すのと違って近距離で使用するもので威力が弱いそうな。
催涙ガス弾で足がちぎれたりするのかどうかは、武器の知識が無いのでさっぱり分りませんね。報道では「催涙ガス弾ではそんなことは起きない」という専門家も居るようですし。一部ではライフルによる被弾じゃないかという人もいるようです。
上記記事での集計では、負傷者の総数が443人。病院での治療中82人(内、警官20人)、9人が入院中。足切断4人、手や足の指切断が4人。保健省は救急医療班10チームを追加しているそうです。
翌日:
警察の弁、「断言はできないけど、集会参加者が持ってきた爆弾による自爆じゃないかな?ガス弾を受けた時に転んだりして暴発したんじゃない?」ということです。
以下の記事に会見の時の写真が有ります。(グロ注意)
ตำรวจแถลงซ้ำ โชว์ภาพตั้งปม ‘เจ็บ -ตาย’ มาจากผู้ชุมนุม
確かに、負傷者がピンポン爆弾らしきものを持っているように見えますが…。
警告も対話も無しにいきなりガス弾攻撃をしたことが批判されているようです。せめて放水車を使うべきじゃないのか、という質問に対しては、バンコク都が放水車の使用を許可しなかった、ということです。
10-10昼:
写真の右手がちぎれた患者を救命治療した医師が、「患者が左手に持っていたのはキーホールダーで、当日は患者の為に袋に入れて保存したので調べれば分るよ」、ときっぱり証言しました。医師はネーションTVの電話インタビューでも答えていましたね。
ความจริงอีกด้าน ‘ผอ.รพ.บางคล้า’ ยันชายกำวัตถุคล้ายระเบิด เป็น ‘พวงกุญแจหนัง’(グロ注意)
するとまた、何で手がちぎれたのか、と話が堂々巡りですが。
10-10夜:
[..]だが、アムポン氏は、「警察には他の催涙弾もあり、これが使用された可能性がある。中国製のものは、発射後のスピードが秒速60メートルに達し、近くで爆発すれば死亡する可能性もある」とコメントしている。一方、ラマティボディ病院は、「デモ隊のうち8人が足を吹き飛ばされ、1人が失明した」と発表。また、チュラロンコン大学付属病院の医師によれば、強制排除の現場には、『人に向けて発射すると負傷、死亡する危険性がある』と書かれた催涙弾の注意書きが複数落ちていたという。src: バンコク週報、タイの情報
またしても中国製、って食品の話じゃなかったね。足を失った人が8人に増えたようです。事前警告も無しに強制排除でデモ参加者の足をちぎりまくった、ということになるとこれは警察への批判が更に高まりそう。
10-12:
12日午後行われた、7日に行われた強制排除行動の際に警察側が使用したとされる催涙弾の実射検証で、中国製の催涙弾が発砲式、手投げ式何れも最も破壊力があることが明らかになった。
中国製の催涙弾を実射した際に、破裂の衝撃で発砲式で直径8cm、深さ3cm、手投げ式で直径16cm、深さ5-8cmの穴が地面に開いていたことが確認され、また、破裂による衝撃を体でも感じる事が出来たという。src: 実射検証で中国製催涙弾が最も破壊力があることが明らかに
だそうです。ということで最初の疑問については、「催涙ガス弾で手足はちぎれます(中国製なので)」、というのが結論ですかね。
パンロップ氏がラジオ番組でのインタビューで「現場に落ちてたガス弾の取扱説明書に、人に向けると死ぬことが有りますという注意書きが有ったけど英語だから警官は読めなかったんじゃない?皆で楽しく撃ちまくったんでしょう。」、なんて言ってたそうです。
10-13:
法務省科学捜査研究所所長のポンティップ・ローヂャナスナン女史は13日、警察側が爆発性物質を使用した中国製の催涙弾を強制排除行動に使用した事が、民主主義市民連合のデモ隊に参加していた女性の死亡原因になったと結論づけた。[..] ポンティップ女史によると、強制排除行動の際に使用された中国製の催涙弾は爆発性物質RDXが使用された、国外では兵器と見なされデモ隊の排除行動に使用される事が無いものだという。また、同女史によると、強制排除行動に関与した警察関係者は中国製の催涙弾の破壊力を知らずに使用していた可能性が高く、今後、誰がどの様な経緯で中国製の催涙弾を調達し、またあらかじめ当該催涙弾の破壊力を認識していたか調査する必要があるという。src: ポンティップ所長、兵器と見なされている中国製の催涙弾が女性の死因と結論
追加10-15:
今月7日、バンコクの国会議事堂周辺で反政府デモ隊と警官隊が衝突し、デモ参加者2人が死亡、400人以上が負傷した事件で、タイ警察は多数の死傷者を出す原因になったとみられる中国製催涙ガス弾の破棄を決めた。問題の催涙弾は1993年に警察が購入したもので、米国製などに比べ爆発力が強いことが確認された。 — タイ警察、中国製催涙ガス弾を破棄|タイ発ニュース速報|newsclip.be
なんか、いろんな言い訳をしながら否定してきたのに、突然あっさりと認めちゃいました。TVで試射実験を見ましたが、催涙ガス弾というよりは、爆弾にガス噴出機能が付いているんじゃないかというくらいの威力でした。
警告出てます
どの派も「あいつらのせいでクーデターが起こる」と牽制し合っている状態ですが、先週末から民主主義市民連合の政治集会が連日朝まで続いています。
地上波のTV局は今年から全て政府の管轄下になってしまったので中継されることはほとんど有りませんが、ネーションチャネルは時々中継しています。先日も棍棒を持ったタクシン派集団が、集会後にデモ行進中の連合を襲った様子のビデオが流れてました。タクシン派には毎回必ず暴力を使う担当が居ます。で、それらは薄給で雇われた連中であった、という話が後から必ず出てきます。もっとも今回は連合側にもそれを迎え撃つ集団が居たようですが。
連合のリーダーであるソンティがオーナーのASTVは、もちろん連日朝まで中継しています。先日、朝3時ぐらいにソンティ本人の演説を見てみたら、たわいも無い体験談なんかを話してました。「ASTVはスポンサーも皆逃げちゃって大変だけどがんばる」とかそんな話。まぁ毎日24時間演説するほど話す事が有るわけじゃ無いですし、合間合間にバンドの演奏なんかが有って、聴衆はのんびりと楽しんでいるようです。ですが、
タイの地元新聞を読む: チャルゥム自ら連合を狙った爆破計画があると警告
これはちょっと穏やかじゃないですね。「防ぐのは警察の仕事。実際に爆発が起きても政府がやったんじゃないよ。何か起こったらそれは連合のせいだよ」というのが政府の見解ですから、つまり脅しですね。
日本大使館だか外務省も警告を出していた気がしましたが、リンクがどっか行っちゃいました。まぁ何にしても当面は、特別な理由が無いなら集会場や王宮周辺には近づかないのが一番でしょう。
バンコク連続爆破事件、捜査打ち切り
去年の年明け、一年ちょっと前に起きた連続爆破事件ですが、ついに操作が打ち切られたようですね。
source: タイの地元新聞を読む: 年末年始9ヶ所連続爆破事件の捜査を打ち切り
この時はビビりました。クーデターの時よりも遥かにインパクトが有ったと思います。 普段通る場所でも爆発が有ったし、なにしろ爆弾は人を選びませんから。大晦日の夕方に最初のニュースを聞いて、思わず知り合いに年越しカウントダウンには行かないで、と電話しまくったんですが、実際にセンタンワールド前で爆発が起きて恒例のカウントダウンは中止になりました。そのすぐ近くのプラトゥナムでも西洋人の観光客が酷い重症を負ってかわいそうでしたね。
9箇所連続爆破を成功させるくらいだから、その道のプロ集団なんでしょう。そもそも軍部が一番怪しいし。当面は真相は闇に葬られたままのようです。